物流業界が抱える問題とは何なのでしょうか

日本の便利な生活を支える物流業界にもクリアしなければならない課題が沢山あります。今や頼んだものがちゃんと届くのは当たり前の社会で、更に良いサービスを、更に安く、と付加価値のある営業が求められていることです。しかし、追加してやらなければならないことのほかに、急激に発展してきた物流業界にも反省しなければならない点や改善しなければならない問題も出てきました。

まず、労働力の確保が難しいという問題です。世界的な不景気や国内の価格崩れなどの影響で、物流業界の需要こそ減らなかったものの、価格競争で顧客獲得のために値段を下げた結果、従業員の賃金が急激に下落してしまい、従業員の数そのものが少なくなっていることが考えられます。企業に貯えと人員が不足したままでも、依頼された積み荷の量はそのままなので、怪我をした従業員を退職させ、新しい従業員を入れて働かせるという、使い捨てのような状態が他の方法がなく続いていることも事実です。
また、従業員のモラルに関しても問題視されることが多くニュースなどの報道で事件をみることが多くなってきました。簡単なものでいえば、人が直接手渡しすることによって届けられるサービスが態度が悪いというクレームがあったり、ちゃんと届けなければならないはずの荷物を無理やり小さいポストやひどい場合ではドア前の地面や自転車の籠に入れていく場合もあり、業務を終わらせたことにしてのトラブルも相次いでいるのです。
物流という形であれ、依頼があってこその客商売であることを忘れず、しっかりと荷物と安心を届ける当たり前を作ることが、現在の物流における課題ではないでしょうか。